豚の屠畜解体

ブタの屠殺解体が職人芸として成立していて、魅力的。

屠殺とかの動画ばかり見てたときは、どうぶつが殺されない世界に一刻も早くなってほしい‥って思っていたんだけど、

実際に屠殺場で働いて毎日ブタの屠殺見てたら、そうでもない。

可哀想とかも、あんまり思わない。

無殺生は理想的だけれど。。

先輩女性社員は、もがき苦しんでバタバタしてるブタ見て、少し笑いながら「おもしろい」って以前言ってた。

爬虫類が好きだったり興味は個性的だけれど、変な人じゃないよ。

ブタはあんまり好きじゃないらしいけどね。
「白目とかが気持ち悪い」って言ってた。

ブタを可愛いと思うか聞いたときも、悩んでる反応だった。

ブタを食べるのは好きらしい。

グロテスクな現場だとは思うけれど、確かにおもしろいよ(ﾟ_ﾟ)

働いている人たちは『職人さん』って感じで、技術に惚れ惚れする。

ベテランのおじいちゃんはいつも内臓出しを担当しているけれど、熟練された技が光っていて、スーパーおじいちゃんで感動する。

ブタを解体している人たちを見ていると、
ブタが可哀想とか残酷とかいうより、その残酷性とグロテスクな感じがなんだか美しくて、色気すら感じる。

屠殺されている瞬間でさえ、すべて含めて色んな意味で『凄い』という感想が一番しっくりくる。

豚足とかシッポとか生首の切断面や、内臓を見るのも結構好き。

素直に「おもしろい」って思う。

自分が意外と内臓とか好きなことに自分でも驚いている‥新しい発見。

でも、ナイフを使うのはまだまだ心配だな…

一番やりたい仕事は、ブタたたきだな。

でも、ブタの誘導はブタを運んでくる業者さんがいつもやってるから、私は暇なときにちょっと真似したり、観察したりするくらい。

生きてるブタを見るのも好きだし、
休み時間に、屠殺直前のブタをいつも近くでジーっと見たり触ったりしてる。

ブタたたきのおじさんは日によって激しく叩いたり優しく叩いたりムラがあるみたい(ﾟ_ﾟ)

棒は、中が空洞になってるゴム製のものだからプニプニだし、脂肪の厚いブタにはそんなに痛くないと思うけどね。

親ブタは屠殺担当の人たちが解体室に誘導してるけど、部屋にスムーズに入らないときは軽く殴られたり蹴られたりしてる。

生後６ヶ月のブタは、電気ショックを１回だけ目の上に当てて気絶させて屠殺するけど、
親ブタは大きいから床で屠殺するし、暴れたら人間が危ないから、気絶させた後もずっと電気ショックを当てられたままお腹切られてる。

屠殺されるところって、やっぱり見たくなるんだよね。

ブタとかの屠殺は人の手がたくさんかかっていて職人的技術を必要とするけど、ニワトリの屠殺場はほとんどの行程がオートメーション化されている。

機械に殺させたり処理させたりしているというほうが、なんだか恐ろしく感じる。

屠殺場でブタが毎日たくさん屠殺されていっていることに対してはあんまり悲しくならないのだけど、

羽毛もまだ生えていなくて目も開いていないような生まれて間もない鳥のヒナや小鳥がコンクリートに落下して死んでいるのを見ると、しんみり悲しくなる。。

キジとかが車にひかれてグチャグチャになって死んでいるのも悲しいし。

ブタは肌などが人間に一番似ていると言うけれど、逆さ吊りの枝肉を見ても人間っぽさはそんなに感じない。
中には、‘人間みたい’と思う人もいるかもしれないけれど。

四つ足どうぶつはやっぱりケモノ感のほうが強い。

食鳥処理場で、丸裸になったニワトリが逆さ吊りになっているところのほうが、人間っぽさを強く感じた。

鳥って、意外にもかなり人間っぽい。

手と足があるし、耳の位置も人間と同じだし、人間の言葉を正確に覚えて喋ったりもするし。。

シャモなんか、真っ直ぐ立っているから本当に人間みたい。ウルトラマンとかに出てきそう‥

シャモ飼いたいな。

見た目は猿のほうが人間に近いけれど、猿はどうぶつ感が強いな。

鳥は、どうぶつというより、宇宙人みたい。

生まれて間もないヒナとか、本当に宇宙人っぽい。

鳥への興味が尽きない。

謎が深い。